ピックルボールの特徴
テニス、バドミントン、卓球の要素を巧みに組み合わせたスポーツで、次のような特徴があります。
- コートと道具:
コートの大きさはバドミントンのダブルス コートと同じ(縦約13.4m横6.1m)。ネットはテニスに似た低いものを使用します。道具は木材やカーボン、グラスファイバー製などの板状の「パドル」と、穴の空いたプラスチック製のボールを使います。
- 「ノン・ボレー・ゾーン(キッチン)」:
ネットから約2.1m以内は「キッチン」と呼ばれるエリアで、「ノーバウンドのままボールを打つ(ボレーする)ことが禁止」されています。これにより、ネット際での激しい力任せのスマッシュの応酬が防がれ、戦略的な駆け引きやテクニックが重視され、戦略のスポーツとも呼ばれています。
- アンダーハンドサーブとツーバウンドルール:
サーブは必ず下から(アンダーハンドで)打たなければならないルールにいます。さらにツーバウンドルールにより、サーブ後のレシーバ側の返球をサーブ側はバウンドさせてから打つルールのため、サーブ側が有利になり難い仕組みになっています。

ピックルボールの発祥
ピックルボールは 1965年、アメリカ・ワシントン州のベインブリッジアイランドで誕生しました。
- 発祥のきっかけ:
創始者であるジョエル・プリチャード(Joel Pritchard)氏の自宅に友人や家族が集まった際、子どもたちが退屈していたため、何か新しい遊びをしようとしたことが始まりです。
- 道具の工夫:
手元にあったバドミントンのコートを使用し、ネットも使用しましたが、ラケット(パドル)が不足していたため、ベニア板の合板を切って手作りのパドルを作りました。シャトルではなく、プラスチック製の穴あきボール(Wiffleボール)を使って打ち合ったのが競技の原形です。
- 名前の由来:
名前の由来には諸説ありますが、一般的に広く知られているのは、プリチャード家で飼われていた「ピックル(Pickles)」という名前のコッカースパニエル犬に由来するという説です。犬がボールをくわえて走り去ってしまうことがよくあったため、「ピックルのボール」と呼ばれるようになったと言われています。

ピックルボールのルールの要点
ピックルボールの試合進行の流れとルールの要点を、サーブから順に分かりやすく箇条書きでまとめました。
①サーブ と 2バウンド・ルール
- アンダーハンドで行う: サーブは必ずウエストより下の位置で打ち、パドルのヘッドが手首より下を向いている必要があります。
- コートの対角線へ打つ: ベースラインの後方から、相手コートの対角線上のエリアに向けて打ちます。
- 最初のサーブの特別ルール(ツーバウンド・ルール):
- サーブされたボールはレシーバー側コートで1回バウンド後、返球します。
- 返球されたボールはサーバー側コートでさらに1回バウンド後、打ち返します。
→「レシーブ側とサーバー側の各々に最初に来たボールは、必ずノーバウンドではなくバウンドさせてから打たなければならない」というルールです(2バウンド・ルール)。
②得点のルール (サイドアウト制)
- サーバー側だけが得点できる: ピックルボールでは、サーブを持っている側(サーバー側)がラリーに勝った時だけポイント(得点)が入ります。
- ダブルスのサーブ権:
- ダブルスでは、1つのチームに2人プレイヤーがいますが、基本的には「ミスしてサーブ権が移るまでに、両方のプレイヤーが順番にサーブを打つ」システムです(試合開始時の先攻チームの最初のサーバーだけは例外的に1人で交代になります)。
- 自分のチームがポイントを取ると、同じ人がもう一度、立ち位置を左右に変えてサーブを打ちます。
③プレイ中の重要なルール(キッチンの存在)
- ノン・ボレー・ゾーン(通称:キッチン):
- ネットから左右約2.1mのエリアは「キッチン」と呼ばれます。
- このエリア内では、「空中でボールを直接打ち返す(ボレーする)」ことが禁止されています。必ずコートにバウンドしたボールを打たなければなりません。
- ボレーをした勢いで、足や身につけているものがキッチンエリアのラインを踏んだり、中に落ちたりするのもファウルになります。
④試合の勝敗(スコア)
- 何点先取か: 一般的には11点先取で行われることが多いです。
- スコアのコール: サーブを打つ前に、サーバーの得点、レシーバーの得点、そして自分が「1番目のサーバーか2番目のサーバーか(ダブルスの場合)」の3つの数字を声に出してコールしてからサーブを打ちます。
(例:コール 「スリー・ ツー・ ツー」 → 意味 「スコア3対2、サーバー2人目」)
基本的な流れは「対角線上にアンダーハンドでサーブを打つ お互い1回ずつバウンドさせてから打ち合う キッチンに入らずにラリーを続ける」となります。慣れてくるとテンポが速く、とても白熱するスポーツです!

